生薬まめ情報-【サンシシ】


Sponsored Link

生薬名 サンシシ(山梔子)
基原植物名 クチナシ
学名 Gardenia jasminoides
科名 アカネ科
部位 果実
成分 ゲニポシド
効能・用途 消炎、排膿、鎮痛
性状 本品はほぼ長卵形~卵形を呈し、長さ1~5cm、幅1~1.5cmである。外面は黄褐色~黄赤色で、通例6本、まれに5本又は7本の明らかな綾線がある。一端にはがく又はその跡があり、他端には果柄を付けているものもある。果皮の内面は黄褐色を呈し、平らでつやがある。内部は2室で、黄赤色~暗赤色の胎座に種子の団塊が付く。種子はほぼ円形で偏平、長径約0.5cmで、黒褐色又は黄赤色である。

本品は弱いにおいがあり、味は苦い。

一言メモ

どんな植物?

クチナシは、
・常緑低木
・葉は長い楕円&濃緑色
・花は6月~7月に白色の花を咲かせる

「クチナシ」の由来は、諸説ありますが、「果実が熟しても裂開しないため、口がない実の意味から口無し」説が最もしっくりきますし、実の形を覚える上でも役立ちます。

使用上の注意

サンシシ中のゲニポシドが大腸の腸内細菌によって加水分解され、生成されたゲニピンが大腸から吸収されて腸間膜静脈を通って肝臓に到達する間に、アミノ酸やたんぱく質と反応し、青色色素を形成するとともに、腸間膜静脈壁の線維性肥厚・石灰化を引き起こし、血流を鬱滞させ、腸管壁の浮腫、線維化、石灰化、腸管狭窄を起こすと考えられています。

 
ゴロ合わせ

三枝師匠、無口でアカネちゃんのガーデンでジャスミンティーを飲んで下痢する
三枝師匠→サンシシ
無口で→クチナシ
アカネちゃん→アカネ科
ガーデン→Gardenia jasminoides
下痢する→腸間膜静脈硬化症

スポンサーリンク