生薬まめ情報-【オンジ】


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生薬名 オンジ(遠志)
基原植物名 イトヒメハギ
学名 Polygala tenuifolia
科名 ヒメハギ科
部位 根又は根皮
成分 オンジサポニンA
効能・用途 去痰薬、精神安定
性状 本品は屈曲した細長い円柱形又は円筒形を呈し、主根は長さ10~20cm、径0.2~1cmで、ときには1~数個の側根が付いている。外面は淡灰褐色で、粗い縦じわがあり、また、ところどころに深い横じわがあって多少割れ込んでいる。折りやすく、折面は繊維性ではない。横切面は辺縁が不規則に起伏し、皮部は比較的厚く、ところどころに大きな裂け目があり、木部は通例、円形~楕円形、淡褐色で、しばしばくさび形に裂けている。

本品は弱いにおいがあり、味はわずかにえぐい。

一言メモ

どんな植物なの?

朝鮮北部、中国北部、シベリアに分布している多年草です。
葉は無柄(柄がなく)で互生し、葉は線形で先は尖り、薄紫色の可憐な花をつけます。

調整法

木部を抜き去って皮部のみとします。

生薬名について

李時珍は「志を強くする」作用があることが遠志の由来であると記しています。脳の記憶機能を活性化し、中年期以降の物忘れを改善する効果もあるということから飲み薬として販売されています。

 
ゴロ合わせ

恩人の、鶏ガラ・手ぬぐい、いと姫剥ぎ取る。(5・7・5っぽく)
恩人→オンジ
鶏ガラ・手ぬぐい→Polygala tenuifolia
いと姫剥ぎ取る→イトヒメハギ、ヒメハギ科

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